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弁護団が見た「スルガ銀と不動産業者」不正融資の構図

弁護士に聞く「不動産業者の実態」(2)

 スルガ銀行の不正融資問題に関する「被害弁護団」の金裕介弁護士へのインタビューの2回目は、「不正の構図」に話が進んだ。投資不動産に関わる銀行の不正融資に、数多くの不動産業者がどのように関与したと弁護士は見ているのか。【聞き手・経済プレミア編集部、今沢真】

 ――不正融資の構図を、不動産業者に焦点を当てて考えたいと思います。シェアハウスに関しては、詐欺的な商売を考えて実行したのが、不動産会社スマートデイズです。そして、そこと一体となってシェアハウス販売を進めた業者が1社ありますね?

 ◆金裕介弁護士 その業者は取りまとめ役となり、シェアハウス物件を整理して、数十の業者に販売情報を流していました。そして、物件の情報を受けた数多くの仲介業者が、個人に販売したという構図です。

 スマートデイズと取りまとめ役の業者は、スルガ銀行から融資を引き出すために、シェアハウスのレントロール(家賃など賃貸物件の条件を一覧表にしたもの)や事業計画を作って銀行に提出していました。土地を転売して値をつり上げ、最終的に個人に売却するスキームを作り実行していたのは、スマートデイズと取りまとめ役の業者だったようです。


毎日新聞 経済プレミア


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