元執行役員「解雇は不当、無効」 スルガ銀を提訴(静岡新聞)
スルガ銀行によるシェアハウスをはじめとする投資用不動産向け不正融資を巡り、不正を主導したとして懲戒解雇処分となった麻生治雄元専務執行役員が「解雇は不当で無効」として同行に地位確認や未払い給与など計約2400万円の支払いを求める訴えを東京地裁に起こしたことが7日、代理人弁護士への取材で分かった。 提訴は3月7日付。訴状によると、営業部門を率いてきた麻生氏は2018年2月、岡野光喜会長(当時)に呼び出され、口頭で「執行役員を降りてもらう」と告げられた。3月に総合企画本部に異動になり、11月27日に懲戒解雇処分を受けた。 原告側は、不正融資の主たる原因を「経営企画・審査部門による暴走」として、スルガ銀が責任の所在を営業部門に転嫁していると説明。個人向け収益不動産ローンが内在する危険性を麻生氏は再三指摘してきたとして、処分に理由がないと主張している。懲戒解雇に際して「十分な反論の機会を与えられず、再度の反論機会確保要請もほごにされた」などと手続き上の不相当も訴えている。 一方、スルガ銀は不正融資に絡み、多額の損失を招いたとして麻生氏らを相手に損害賠償を求める訴訟を静岡地裁に起こしている。
詳細は「静岡新聞」
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